大学入試の第一関門であるセンター試験ですが、国語は評論と小説と古文と漢文が1問ずつ出題され、各50点で計200点の内容です。
従って、小学校・中学校の時と比べると、一気に古典(古文・漢文)の比重が高くなります。
漢文は昔の日本人が古代~近世の中国語を日本流に読み下したものなので、基本的には古代(大和・奈良)~近世(江戸)までの日本語の文法がまずしっかりとわかっていなければ、きちんと読むことは難しいのです。
私は受験生に対して、センター試験を野球にたとえ、「古典(古文・漢文)は守りで、現代文(評論・小説)は攻め。まず、しっかり守りを固めよう!!」と言います。
古典(古文・漢文)は語学の一種と考えていいと思っているので、まず古文の文法・単語のトレーニングと漢文の句形の練習から始めて、古文は用言と助動詞、漢文は再読文字・否定・受身・使役あたりまでは一通りおさえてから長文読解に入っていきます。河村式古典読解法はシンプルなものですが、企業秘密?!なのでここでは省略させていただきます。まずは守りの入り口を固めましょう。古文と漢文のおもしろく奥深い世界はその後にじっくり味わいましょう!!
次に現代文ですが、小学校・中学校で学んできてもらった評論のキーワード読解法、小説・随筆のプラス・マイナス読解法をより細かく洗練させていき、それぞれの生徒さん独自の線引きの仕方を創り出すお手伝いができれば、こんなにうれしいことはありません。
現代文のセンター対策と私大対策と国公立二次対策については、上記の線引きをしっかりと定着させ、それぞれの志望校の傾向を頭に入れつつ学んでいけば、河合・駿台・代ゼミ・東進など大手予備校の出しているマーク問題集や記述問題集並びに過去問題集(いわゆる赤本他)を解くことによって、解答の仕方がきちんと仕上がっていきます。
最後になりますが、現代文も古典もやはり読書の裏付けがあるとさらに心強いですね。なぜなら、様々なジャンルの著者や書物との出会いが、その人の知的好奇心に火を付け、その人の思考と感情のフレーム(枠組み)を拡げてくれ、ひとりよがりでない客観的なバランスのとれた読み方が出来るようになっていくからです。
高校生の小論文では、テーマを読み解くためのかなり幅広い読書や資料集めが必要となります。
例えば、医療の小論文を書くときに、山中教授のiPS細胞の研究一つとっても、高校生レベルで理解できることは山ほどあり、それを「調べる→絞る」というのがまず一苦労です。
私が生徒さんたちに勧めているのは、新書の読書です。まずは、岩波新書・中公新書・講談社現代新書に加えて、ちくま新書、それぞれの分野の書物がたくさん出ているので、まずこの新書の読書をおススメしています。
春期講習ではまず志望校の過去問を見せてもらって、そのための第一段階のレベルの問題を私の方で準備して、資料集めの段階からいろいろ対話しながら作業を進めていきます。
文章を書くのが少しでも好きな人は、小論文にハマることうけあいです!!
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