アトリエトーク

映画の館『スポポン館』 第16回

平成26年1月14日

館主 平 均(たいら ひとし) <ペンネーム>

新年明けましておめでとうございます。今年も映画をよろしくお願いいたします。(←勿論、このコラムもやろ!)

昨年の劇場鑑賞映画は再見のものを除くと洋画・邦画合わせて50本でした。100本を目指していたのですが、半分しか達成できませんでした。(←それでも多いわ。仕事ちゃんとやってんの?)今回はその50本の中から洋画の選りすぐり(←あんたの趣味で、でしょ)5本を紹介しましょう。順番は五十音順ということで。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』(Olympus Has Fallen 2013 アメリカ)

ホワイトハウスがテロリストにハイジャックされ、大統領たちが人質に。そのホワイトハウス内で孤軍奮闘するのが、元シークレット・サービスでかつて大統領夫人を助けられなかったという心に傷を持つ男。

とにかく『ダイ・ハード』な乗りでエキサイティング。非常で過激なハイジャック・シーンからグイグイ引き込まれます。後に公開された『ホワイトハウス・ダウン』よりも遥かに緊迫感があって面白い。

次回はロンドンを舞台にした続篇が作られるそうなので、またまた突っ走って欲しいな。

『キャビン』(The Cavin In The Woods 2011 アメリカ)

若者グループが人里離れた森の中の小屋で次々と何者かに惨殺されていく、というホラー映画お決まりのパターンかと思いきや、あれよあれよと思わぬ方向に展開していくホラー・怪奇映画ファン狂喜の驚愕映画。

どんな展開かは当然ながら言えません。こういう題材を真面目に作っているスタッフの姿勢に心打たれます。この映画は、観て嬉しくなる人とバカらしいと思う人とに分かれるだろうな。勿論私はVERY HAPPYになりました。

『パシフィック・リム』(Pacific Rim 2013 アメリカ)

海底から現れた怪獣たちを迎え撃つは、人間が中に入って操縦する巨大ロボット、って、もろ日本のロボット・アニメじゃないの。それを実写でやるなんて子供騙しにならないように、と祈っていましたが全くの杞憂でした。

とにかく燃えます、泣かせます。怪獣との戦いにこんなに興奮したのはいつ以来でしょうか。そして日本の特撮怪獣映画への愛がいっぱい詰まっています。怪獣を皆が“カイジュウ”と発音しているだけでも嬉しいじゃないですか。

『パッション』(Passion 2012 仏+独)

キャリア・ウーマン二人の出世のための虚々実々の戦いが、映像の魔術師ブライアン・デ・パルマ監督によってサスペンスフルに描かれています。

彼独特のサスペンスの盛り上げ方が素晴らしい。所々にトリックが仕掛けてあり、映画は目で観て楽しむもの、ということを改めて分からせてくれる映画です。それにしても、女性たちの戦いは恐ろしい!

『ラストスタンド』(The Last Stand 2013 アメリカ)

逃亡した凶悪犯に立ち向かうのは俺たちだ!ということで、シュワちゃんの主演復帰映画です。ガン・アクションは勿論のこと肉体バトルも十分見せてくれ、シュワちゃんが映画に帰って来たなあと嬉しくなります。

ところどころ年を感じさせるユーモアもあっていい味出しています。また、シュワを助けるメンバーが戦闘のプロではないところが、こちらが応援したくなる要素になっていて熱くなります。これぞハリウッド王道アクション映画。監督はなんと韓国のキム・ジウン。やるなあ。

洋画は全部で33本でした。上記の他にも、

『イップ・マン序章』(ブルース・リーの師匠の半生を描いたカンフー・アクション映画。『イップ・マン』鑑賞の前に是非)

『オブリビオン』(地球での孤独感がよく伝わるSF映画。幻想的なタッチがいい味出しています)

『キャプテン・フィリップス』(海での誘拐事件をドキュメント・タッチで描いた映画。最初から最後まで緊張しっぱなし)

『ゼロ・グラビティ』(宇宙での孤独感がよく伝わる映画。そして最後まで諦めない勇気。大地を踏みしめるサンドラ姐さんの足のなんと逞しくも美しいことか)

『バレット』(主演スタローン+監督ウォルター・ヒルの無駄を削ぎ落とした映画。アクション映画はこうでなくっちゃ)

などが印象深い作品です。
さあ、皆さん。今年も映画をたくさん観ましょう!どんな映画に出会えるか楽しみですね。

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