アトリエトーク

映画の館『スポポン館』 第4回

平成25年1月10日

館主 平 均(たいら ひとし) <ペンネーム>

皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。受験生諸君は体調管理をしっかりし、褌を締め直して本番に臨んで下さい。でも、この映画館はいつもの調子でユルユルと上映いたします。

今回は歳の初めということでちょっと趣向を変え、2012年に私が映画館で観た邦画16本の寸評を掲載します。
洋画は44本観てまして、計60本観たことになります。(←仕事ちゃんとやってんの!?)洋画は一挙掲載は大変なので追い追い紹介していきます。既に「崖っぷちの男」は紹介しましたけどね。

それでは、上映開始。順序はあくまでも観た順番です。

(1)ワイルド7
昔やってたテレビ・シリーズの印象が強烈なので、ちょっと不安ではありましたが、ハードボイルド・タッチがなかなか決まってます。カッコイイ。シリーズ化して欲しいな。

(2)合艦隊司令長官 山本五十六
人間・山本五十六がよく描かれていると思います。今回は役所広司が演じてますけど、昔の三船敏郎版も良かったですよ。見比べてみてください。

(3)ALWAYS 三丁目の夕日‘64
シリーズ3作目。懐かしく、忘れていたものを想い出させてくれるようで、このシリーズはいいですね。ずっと続いて欲しいな。

(4)僕等がいた・全篇
道民としては、釧路ロケをもっと活かして欲しかったです。残念ながら、後篇の社会人篇は未見です。えてして前篇の方が面白い場合が多いですよね。

(5)僕達急行 A列車で行こう
松山ケンイチと瑛太のゆるいコンビがいい感じです。映画全体も急行じゃなく鈍行のいい味わいがあります。森田芳光監督の遺作になってしまいました。合掌。

(6)テルマエ・ロマエ
最初の3分の1まではケッサクなのになあ。だんだんと可笑しさ失速。面白い題材だけに非常に残念です。ヒットはしたので観た人も多いとは思いますが。

(7)外事警察
NHKのテレビ・シリーズの映画化ということで、スケール大きくなかなか緊張感ある映画です。渡部篤郎が好きにはなれない主人公にピッタリ。

(8)BRAVE HEARTS 海猿
海猿シリーズの4作目。飛行機が海上に不時着して、という70年代パニック映画を彷彿させる展開で盛り上がり、誰が観ても楽しめます。

(9)おおかみこどもの雨と雪
とにかく母親の愛が素晴らしい。子供は自立していかなくてはならないのです。特に設定を狼人間にする必要はなかったかも。

(10)あなたへ
健さんは何をやっても絵になってしまいますねぇ。健さんと勝負出来るのは秀じいだけ。それにしても健さん、80歳を超えてるおじいさんなんですよね。20歳は若い!

(11)アウトレイジ・ビヨンド
北野たけし監督主演。1作目の方が、こんな俳優がヤクザ役やってる!という意外感と何が飛び出すか分からん面白さがありました。

(12)北のカナリアたち
きっちりと感動ミステリーになってます。北海道ロケで道民にはご当地映画みたい。吉永小百合はいい意味でお化け。何才でしたっけ?

(13)悪の経典
高校教師が生徒を殺しまくる!ここまでやるかの三池監督の面目躍如。伊藤英明は海猿とは大違い。AKB48の子が鑑賞中に気分悪くなって途中退場したのも分かります。

(14)終の信託
安楽死は分かるけど、この女医さん、一人で全てをやり過ぎましたね。それにしても、被疑者を絶対犯人にしてしまう検察は怖い。

(15)綱引いちゃった!
女子の綱引きとは珍しい題材。笑いと涙で引っ張り続け、クライマックスの大会シーンではこちらも自然と力入ります。

(16)のぼうの城
久々のスペクタクル時代劇。合戦シーンには燃えます。登場人物も皆いい奴で。でも何より、のぼう様のキャラクターが抜群にいい。野村萬斎まさに適役です。

以上、バラエティに富み、何の脈略も無い16本でした。次回は通常上映に戻りますね。それではまた。

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