アトリエトーク

『2月にむけてのご挨拶』
― センター試験直前の日々 ―

平成30年1月9日

河村国語作文塾&学びのアトリエ
河村 勝之

拝 啓

明けましておめでとうございます。

旧年中は色々とお心遣いを頂き、深く感謝申し上げます。本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

久しぶりに完全休養の二日間を過ごさせて頂きました。ですが、一日は自宅の、もう一日は教室の掃除に明け暮れてしまい、どこにも外出することができませんでした。また、塾生の皆さんや保護者の方々から早々にお年賀状を頂きながら、どの方にもお返事もお出しできておらず、センター試験前の講習+通常授業の日々を慌ただしく過ごしております。大変申し訳ございません。

思い起こせば、1994年の12月に産声を上げたこの塾も、昨年の12月で24年が経ちました。日々を授業の準備と予習に追われ、他の事がままならないのは24年前と全く変わっておりません。この24年間、自分の授業が比較的楽だったのは最初の一年間だけで、あとはずっと忙しくさせて頂いております。

2020年からは新入試が導入されるとのことですが、そうなりましたらまた生徒さんたちと共に学んでいく覚悟だけは人一倍ございます。かつてのセンター試験(それ以前は「共通一次試験」と言われていました。)導入の時の戸惑いに比べれば、記述試験が復活することは大変ですが、一方では望ましいと思っています。

教育学者である齋藤孝氏は、『新しい学力』(岩波新書2016年刊)の中で、次のように述べています。

意欲・思考・判断・表現・行動といった諸能力を授業で伸ばす方法を考えるのは、実際には難しい。教師は学習者の意欲や思考レベルがどのようであるかをその都度肌で感じ取るとともに、その到達度を客観的に評価する必要がある。一瞬も気を抜かず一人ひとりの状況を把握しながら授業することが、一方的な授業よりはるかに難しいのは、教えた経験のない方にも創造できるだろう。子どもの学習状況を把握するには、教師の「センス」としか言いようのないものが必要なのである。

(第2章「新しい学力の『落とし穴』」 いくつもの難点 p.47)

怠けず、ひるまず、惑わされず、新しい入試制度を頭の隅ではっきりと意識しながら、目の前の生徒さんとの授業を大切にして、一歩一歩進んでまいります。

敬 具

追伸 年末年始のお休みを頂きましてありがとうございました。2月度はお休みはございません。よろしくお願いいたします。

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