アトリエトーク

『12月にむけてのご挨拶』

平成29年11月5日

河村国語作文塾&学びのアトリエ
河村 勝之

拝 啓

大型台風の突然の訪れに少し動揺している間に、一気に冬の到来かと思われる寒波に見舞われましたが、いかがお過ごしでしょうか。

10月のご挨拶文でご紹介させて頂きました、北海道立近代美術館での「ゴッホ展」に、最終日の日曜日の朝、滑り込む形で家族一同で行って参りました。大変混んではいましたが、じっくりと鑑賞することができました。

今回の特徴として、ゴッホの死後、白樺派の人たちによる熱心な紹介を示す書簡の数々や雑誌に寄せた随筆文など、とても興味深く見る事ができました。また、彼の人生の最期、精神に異常をきたしたと言われた時期の作品にも強く心を動かされました。私の目には、その絵から全く精神の異常は感じられず、かえってゴッホの世界を観る目の深まりとその描写の素晴らしさばかりが目に焼き付きました。前回のゴッホ展とは比べものにならない考えられた構成で、最終日まで鑑賞する人々で熱気に溢れた理由がわかりました。

あっという間に10月が過ぎ、模試と定期試験の11月を迎えました。4月から蓄えてきた実力が試される日々です。高校2年生は修学旅行の熱狂から1週間もしないうちに、初めての理科・社会を加えた5科目の模試の試練を受けます。私の考えでは、ここからが入試に向けての本当の一歩が始まるのだろうと思われます。今の実力の無さを嘆くよりも、ここから1年と少しの間、どの教材を使って、何をどう積み上げていくのかの方がずっと大切です。国語においても、評論・小説・古文・漢文の4分野のそれぞれを、どう入試本番に向けて一歩ずつ仕上げていくのか、計画性と実行性が問われて参ります。

来週中に今年度の冬期講習のご案内をご郵送致します。受験生の方はもちろんのこと、今年度の後半に向かうにあたり、冬休みをどう使うか、国語の勉強の有効なお手伝いが少しでもできますよう、ご希望の方は早めにお申し込みください。

11月21日(火)午前9時よりメールにて受け付けさせて頂きます。振替授業をご希望の方もお申し込みをお急ぎ頂ければと存じます。よろしくお願い致します。

P.S. 11月の休塾日はございません。23日(木・祝)も通常通り授業がございます。

敬 具

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