アトリエトーク

『今、こんな本を読んでいます No.2 』

平成20年9月16日

代表  河村 勝之

今回も二冊の本をご紹介したいと思います。

毎日2~5ページずつ読んでいた、中国の歴史書『奇貨居くべし』(中央文庫 全5巻)を1年半かけてやっと読了しました。紀元前の中国の春秋戦国時代末期に巨大な国家秦を誕生させた立役者と言われ、「呂氏春秋」を編んだことでも有名な呂不韋の謎多き人生を、特に彼の若い時代を中心に描いた壮大なスケールの歴史絵巻です。著者の宮城谷昌光氏の人生観もふんだんに盛り込まれた期待を裏切らぬ作品でした。この作者についてはいつか「私の好きな作家のMy Best3」でご紹介いたします。ご期待下さい。

もう一冊は前回ご紹介した対話集『私塾のすすめーここから創造が生まれるー』の著者の一人である梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆくーいかに動き、いかに学ぶかー』(ちくま新書)です。全く私とは畑違いの人物だと思い込んでいたのですが、食わず嫌いとはこのこと。彼の文章のよって立つ所にどんどん引き込まれ、又しても通読してしまいました。特に第三章以降で述べられていた「けものみち」をはじめとする様々な彼の提案とそれについての思索は、「個」を大切にする彼の生き方に裏打ちされていると思われ、とても共感を覚えます。ウェブに不案内な私の心にも入ってくる言葉のリアリティはどこからくるのか、もう少し彼の目指す所をはるか後方から追いかけていこうと思っている今日この頃です。

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