フォレストーク

計算ミス撲滅作戦!

その2 ~「注意」に注意する!!~

平成21年1月9日

forest 理数科
岡本健

皆さん、あけましておめでとうございます!札幌forest理数科の岡本です。今年も良い年にしていきましょう☆

さて、今回のテーマは前回に引き続き、計算ミスをどのように減らしていくか、というお話です。前回は短期記憶の容量(マジックナンバー7)に着目して、暗算をしすぎず、ノートに書いて短期記憶を助ける方法の有効性を見ましたね。今回は、人間の「注意」に関連して、いろいろと考えて、皆さんが計算ミスを無くす工夫をする際の参考になる情報を提供したいと思います。

1.日常的な注意

今回のテーマは「注意」ですが、皆さん、注意と聞くと何を思い浮かべますか?日常的にいろいろな意味で使われている言葉ですね。たとえば、痴漢に注意、踏切注意、厳重注意、スポーツや格闘技などでの注意、人に注意される、がけ崩れ注意、などなど、いろいろです。

人に注意される、という時の注意は「それはだめなことだろ!」と指摘されるような意味合いが含まれますね。スポーツや格闘技などでの注意も、警告の意味が強いですよね。「それは反則に近いので気をつけなさい!」という意味です。

痴漢に注意はちょっと違いますね、痴漢に対して「それはだめなことでしょ!」と注意する、という意味ではありません。「痴漢に警戒せよ」という意味ですね、これは踏切に注意、やがけ崩れ注意も同じです。警戒の意味が強い。

注意、とは警告の意味や警戒の意味、戒めるような意味で日常的には使われることが多いですね。

2.「注意」

勉強に関して、注意という言葉を聞くでしょうか?ご家族や塾の先生、学校の先生あるいは友達にこんなことを言われたことはありませんか?「注意力が足りなかったから間違えたね」「ケアレスミスには注意しようね」「もっと注意して計算すれば正解するよ」などなど、いかがでしょうか?

この注意はなんでしょう?何かの戒めでしょうか?何か違いますね。痴漢や踏切、がけ崩れとは何かが違うように思えます。

今回扱うのはこの注意です。それをここでは特別に「注意」としましょう。

3.注意力アップなんてできるの?

先ほども出てきた「注意力が足りない」「もっと注意して計算しよう」「ケアレスミスに注意しよう」というのは非常にもっともらしいアドバイスですが、実はとても不親切です。皆さんこう言われたとき「そうは言うけれどもどうすれば注意力がアップするんだろう?自分だって間違えたくて間違っているわけじゃないし、テストの時はできるだけ注意しているんだけどなぁ…」

まったくそのとおりですね。では、「注意」はいったいどのようなものなのでしょうか。それを知れば解決の糸口が見えるやもしれません。

4.「注意」には限界がある

「注意」は要するに、意識を向けることです。漢文ぽく読むと「意を注ぐ」と読めますしね。そして、意識は無限ではありません。注ぐことができる意識には限界があるのです。

例えば、皆さんが、あるとても重要な問題を考えていたとします。意識はそちらに集中しているため、誰かが話しかけてきても気がつかないことがありますよね。

その他にも、友達との話に夢中になってしまって、教室に先生が入ってきているのに気がつかないということもあるでしょう。

もし「注意」に限界がなく、外からの情報のすべてに目を向けることができるとすれば、上のようなことは起こりませんね。これらは「注意」に限界があることを示しています。

計算に関しても同じことなのです。人間の「注意」には限界があります。つまり、究極のところ注意力アップはある程度のところまでしかできません。

5.視野の中に入れるか入れないか

注意力アップはある程度のところまでできない。そうすると、我々になす術はないのでしょうか。そんなことはありません。

注意力のアップには限界がありますが、限りある「注意」をどう使うかによって、計算ミスに「注意」を向けることは可能なのです。

「注意」を向けられるかどうかは、視野の中に入っているかどうかが重要です。見えていないものに「注意」を向けることはできません(もちろん音がすれば別ですが、計算ミスは音がしない)。

計算ミスをしていることに気づくためには、計算ミスをしている部分が視野に入っていなければなりません。また、ミスをしているかどうかがわかるためには、ミスをしている部分の周辺も視野に入っていなければ、間違っているかどうかがわかりませんね。

というのは、たとえば1+1=3 というミスをしていた時、3だけが視野に入っていても、間違っているかどうかはわかりません。1+1=と3がセットになってはじめて、計算が間違っていることに気がつきます。

では、今後計算ミスを防ぐために、計算ミスに「注意」を向け、気づくためにはどうすれば良いのでしょうか。

6.視野の拡張

計算ミスに「注意」を向けるための方略として、視野の拡張が考えられます。

視野の拡張とはなんでしょう?見ている範囲を広げるということです。つまり、できるだけ広い範囲を視野に入れるということです。

目が答案に近すぎる人は少し離して視野を広げて全体を見られるようにしてみてはいかがでしょうか?それだけでも随分と違うと思います。

目が答案から遠い人でも、自分の「注意」の範囲は狭すぎませんか?周辺にも「注意」をやれるように視点を動かしてみるのも良いかもしれません。

色々工夫して自分なりのやり方を見つけてみてください☆何か面白い方法が見つかったら、ぜひ先生にも教えて下さいね!それではまた♪

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