フォレストーク

『英文の骨格と飾り』

平成20年11月25日

英語科 金田講師

英語の勉強は進んでいるでしょうか。みなさんのなかには、英文法は一通り勉強して基礎はできたし、英単語も地道に暗記してきた人もいるでしょう。でも、少し長くて複雑な英文になるとしっかり意味がとれないということはありませんか?その原因は何なのでしょう?

その原因のひとつは、英文の構造をしっかり捉えていない、ということ。ここでの英文の構造というのは、英文の骨格とその飾りの関係をいいます。今回は、この「英文の骨格と飾り」について考えてみることにしましょう。

さて、中学生のみなさんにも理解できる例文で、英文の「骨格と飾り」とは何なのか確認しましょう。下線部が飾りの語句(修飾語句)です。

例文1)The water in this pond is very clear.

「この池の水 / はとても澄んでいます。」

骨格とは5文型(SV/SVC/SVO/SVOO/SVOC)のことです。この例文はSVCですね。そして、in this pondThe waterを飾っています。「飾っている」というのは文法用語では「修飾している」というのですが、「説明している」と言いかえるとよりわかりやすくなります。in this pondThe waterを、どこにある水かについて「説明している」のです。in this pondは前置詞inに導かれているので前置詞句と呼んだりします。前置詞句は、前にある名詞や名詞句を「説明」することが多いです。

 

例文2)The woman waiting for a bus over there is Miss Davis.

「むこうでバスを待っている女の人 / はデイビスさんです。」「骨格=文型」はSVCで、waiting for a bus over thereはThe womanを「飾って=説明して」います。waiting は現在分詞ですね。

例文3)I know the man who can speak English well.

 

「私は / 英語を上手に話すその男性 / を知っています。」

「骨格=文型」はSVOで、who can speak English wellthe manを「飾って=説明して」いますね。

who は関係代名詞です。

英文の骨格となる主語(S)や目的語(O)や補語(C)になる名詞を飾るものには、形容詞前置詞句(例文1参照)はもちろん、その他に分詞(現在分詞、過去分詞)、to不定詞(形容詞的用法)、関係詞節があります。

次の英文は?

例文4)He studies English hard.

「彼は英語を熱心に勉強します。」

「骨格=文型」はSVOです。 hardstudiesを「飾って=説明して」います。勉強の仕方にもいろいろあって、「適当に」やっている人もいます。でも、この彼は「熱心に」勉強しているということを伝えたいのです。hardは副詞で、動詞を飾ります。

次の文は、意味をとるのは容易でも、「骨格と飾り」という観点から見直すと面倒かもしれません。

例文5)It was snowing very hard when I woke up.

「目を覚ましたとき、雪が激しく降っていました。」

「骨格=文型」はSVです。very hardwas snowingを飾っています。ではwhen I woke upの部分は何を飾っているのでしょう?これはIt was snowing very hard全体を飾っているのです。雪が激しく降っていたのはいつだったのか、ということについて説明を加えているわけです。

例文4や例文5のように、動詞や文の一部で主語+動詞を含む部分(節といいます)を飾るものもあるのです。when I woke up副詞節と呼びます。ここでは説明できませんが、分詞構文(高校で学習します)というものがありますね。これも副詞のような働きで節を飾ります。

英文を効率よく正確に理解するためには、上のような英文の「骨格と飾り」を区別する力が必要です。一見長くて難しそうな英文でも骨格を見抜いて、飾りの部分が何を飾っているのかを指摘できれば、英文の意味をとるのも楽になります。

文法の時間に学んだ分詞(現在分詞、過去分詞)、to不定詞(形容詞的用法、副詞的用法)、関係詞節、副詞節、分詞構文などが「飾り」の役割を果たしていて、何を飾っているのかということを意識して、もう一度復習してみましょう。

今回の内容は次の本を参考にしました。興味のある人は読んでみてください。

「東大生がすすめる受験英語攻略法」通信勉強指導塾アテネ、東大生講師グループ偏 ごま書房 1998

コラム一覧へ戻る

▲ページ上部へ戻る