平成20年6月15日
学習には「理解のための学習」、「記憶のための学習」そして「問題を解く学習」があります。英語の学習に限らず、あらゆる学習はこれらの学習をバランスよく取り入れることが必要です。ある学習内容を理解したら、それを記憶しなければなりませんね。せっかく理解できても、理解したことを記憶しておかなければ、次に進むことはできません。そして、その記憶した知識を使って問題を解けるようになることが最終目標です。
勉強というと、「理解すること」や「問題を解くこと」に重点が置かれがちです。実際「記憶すること」は地味な作業を根気強く継続する必要があるので、なかなか力が入らないのかもしれません。しかし、受験というハードルを越えなければならない中学生や高校生のみなさんは、そんなこと言っていられませんね。そこで、英語学習での記憶の仕方についてちょっとしたアドバイスをしてみようと思います。
野球やテニスなどの素振り練習は、体に正しい動きを「染み込ませ」て、試合という実践の場で、相手の球に即座に反応できるようにするためのものですよね。勉強も同じなのです。同じことを反復練習することで正確な知識を記憶に「染み込ませ」て、受験という実践の場で、相手の出す問題に即座に反応できるようにするのです。
文法問題から長文問題まで、自分が学習した英文をまるごと記憶してしまえば、新たな問題で同じあるいは似たような表現に出会ったとき即座に処理できるようになるでしょう。
英文を記憶するための良い方法としてリスニングと音読があります。みなさんは普段の英語の勉強で、英文を聞いたり声に出して読んだりするのにどれくらいの時間をかけていますか?
英語を聞けば聞くほど、そして声に出して読めば読むほど、英語の記憶力はもちろん理解力も相乗効果で上がっていくのです。リスニングと音読を毎日の英語の学習に取り入れましょう!
最近の英語教材の多くにはCDが付いてきます。CDがついた教材を選んでください。毎日一定時間(はじめは30分くらいから)聞く習慣をつけましょう。3ヶ月くらい(個人差はあります)英語を聞き続けると、ある日突然英語の音がはっきりと聞こえることを体験するでしょう。それまで頑張って聞き続けてください。音がはっきり聞こえるようになれば、はじめは意味不明の音のかたまりだったものが、単語やフレーズであることを認識できるようになります。これは英文を読んでいることと同じことです。これを繰り返すことで記憶に定着していきます。
一つの教材のCDをしばらくリスニングしていると、全ての単語の発音がわかってきます。ある程度自信がついてきたら、今度は音読の練習に入りましょう。
毎日記憶したい英文を音読する習慣をつけてください。最初は、CDを手本にしてそれを真似てみましょう。みなさんはカラオケは好きですか?あれと同じです。聞こえてくる音を真似るだけでよいのです。そしてかなり読めるようになってきたら、次はCDと同じスピードで読めるように練習しましょう。発音、アクセント、リズムなど全てを真似するように練習するのです。最終的には、テキストの英文を見ずにCDの後をすぐに追いかけるように練習してください。主語がどれで、動詞がどれで、目的語がどれで・・・などと理屈っぽく考えなくても、その英文の意味がぱっと浮かんでくるようになるはずです。そこまでいけば、その英文はほとんど頭に入っています。記憶されてしまうのです。高校生であれば、入試標準レベルの長文問題の文章を10くらいこの方法で徹底的に練習すればその効果がはっきり実感できるでしょう。中学生であれば、教科書の本文を1年生から全て暗記して自分で会話を再現できるようになるまで練習してみてください。
音読といっても、夜遅くみんなが寝静まった家で、もごもご英語を読むなんてやだなあと思う人もいるでしょう。あまり大きな声を出さなくても効果的な音読の練習方法があります。耳の穴に人差し指を突っ込んで読むのです。両耳に指を突っ込めば小さな声でもとても良く聞こえます。これは自分の声が鼓膜の振動としてではなく、身体の中を伝わる振動としてキャッチされている現象です。このやり方で音読を練習すると、自分の発音のクセがはっきりわかって、発音をきれいにするのにとても役立ちます。
しちだ・教育研究所の七田眞先生は、音読の効果として次の三つをあげています。
※ここでいう「超記憶」がどんなものかは、下記の本を参照してください。
はじめに学習には三つの種類がありこれらをバランスよく取り入れることが必要であることを書きました。その中の「記憶のための学習」を効率よくするための学習方法として、リスニングと音読を提案しました。英語を勉強するとき、音としての言葉に注目して学習計画を立ててみてはいかがでしょうか。
今回の内容は次の本を参考にしました。興味のある人は読んでみてください。特に中学生のみなさんには即効です!!
「七田式超右脳英語勉強法」七田眞著 KKロングセラーズ 2002
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